上野 1日2完投、249球の熱投で力尽くも「連投は理由にはならない。期待に応えられなくて悔しい」

[ 2018年8月12日 22:47 ]

ソフトボール世界女子選手権第11日   日本6―7米国 ( 2018年8月12日    ZOZOマリン )

<ソフトボール世界女子選手権決勝 米国・日本>10回サヨナラ安打を浴びた上野(左)をねぎらう宇津木監督 (撮影・西川祐介)
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 ソフトボール女子の世界選手権第11日は12日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで決勝戦が行われ、世界ランク2位の日本が同1位の米国にタイブレーク方式による延長10回に6―7でサヨナラ負けを喫し、2大会ぶり4度目の優勝を逃した。

 藤田のこの日2本目の本塁打で6―4とリードして迎えたタイブレークの延長10回、同点に追いつかれてなおも抱えたピンチで三塁線を抜ける安打を許し、サヨナラ負けを喫した。

 喜びを爆発させる米国の選手を背に、2点のリードを守り切れなかった上野は天を仰ぎ、そしてマウンドで立ち尽くした。この日、昼間に行われたカナダとの3位決定戦を87球で完封。そして3時間半後の決勝でも再び先発し、162球を投げ、最後までマウンドに立ち続けた。

 今大会、決勝までは6試合、30回1/3を投げ防御率0・00。しかし、さすがの絶対エースも最後に力尽きた。マウンドを降りると、宇津木麗華監督は背中を叩き、エースをねぎらった。上野は「連投は理由にはならない。期待に応えられなくて悔しい。みんながこれだけ点を取ってくれたのに守り切れなくて申し訳ない」と上野は言い訳を口にしなかった。

 日本は20年ぶりの国内開催となった世界選手権を東京五輪の前哨戦と位置づけていた。2年後の東京五輪の開幕戦は、上野の38歳の誕生日。「巡り合わせに運命を感じる」と語っており、「次は勝てる試合をつくりたい」と、雪辱を誓っていた。

 ▼2本塁打の藤田の話 何か一つ自分ができればいいと思って打席に入った。2020年の東京五輪で必ず一番いい色のメダルを取れるように、また明日から頑張っていきたい。

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