白井主将 個人総合連覇で日体大4年ぶりVに貢献し涙「練習が実を結んだと思う」

[ 2018年8月12日 05:30 ]

体操全日本学生選手権第1日 ( 2018年8月11日    兵庫・ベイコム総合体育館 )

団体総合優勝し、喜ぶ白井健三(左端)ら日体大の選手
Photo By 共同

 男子団体総合は、日体大が合計421・800点で4年ぶり34度目の優勝を果たした。主将の白井健三(21)は85・600点で個人総合連覇を飾り、チームのV奪回に貢献。最後の演技を終えると、体操人生初の涙を流した。順大の連覇は3でストップ。女子団体総合は村上茉愛(22)が欠場したものの、日体大が優勝した。

 最終種目の跳馬を終えると、白井が泣いた。ともに団体を戦った下級生からの「ありがとうございました!」を聞くと、涙が止まらない。目元を拭い、最強のライバル・順大の競技終了を待った。白井にとっては入学後初めて、日体大にとって4年ぶりのV奪回が決まった瞬間、最高の笑みがはじけた。

 「相手が強いのは分かっていた。100%挑む立場。練習が実を結んだと思う」。白井3兄弟の末弟。私生活でも代表でも年上に頼ってばかりだったが、今季は日体大主将の大役を担う。厳しい言葉で鼓舞するべきか悩んだこともあったが、練習態度で伝えることを選択。「これで合っているのかなって思ったこともあるけど、答え合わせができた」と充実感に浸った。

 <村上捻挫欠場>女子で17年世界選手権の種目別床運動金メダリストの村上は、右足首の捻挫で欠場した。日体大の瀬尾監督によると痛めたのは約3週間前。今大会に向けて調整していたが、同監督は「できないことはないけど、そこまで着地をしていなかったので」と話した。患部は順調に回復しており今月末の世界選手権代表候補の合宿では通常メニューをこなせる見込みだ。

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2018年8月12日のニュース