テンさん刺殺 拘束された男2人は容疑認める 追悼でテレビは白黒画面

[ 2018年7月21日 11:36 ]

 2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子の銅メダリスト、デニス・テン選手(25)がカザフスタンで刺殺された事件で、同国警察は殺人容疑で指名手配していた1994年生まれの2人目の男を拘束した。同年生まれで先に拘束された男と共に容疑を認めているという。タス通信などが20日伝えた。

 ナザルバエフ大統領は20日、検察当局と内務省に、徹底的な捜査を命じた。

 テン選手は19日、最大都市アルマトイの路上で自分の車からミラーを盗もうとした2人を見つけて争いになり、刃物で刺されて死亡した。体を何度も刺され出血がひどく、救命できなかったという。

 21日にアルマトイで開かれる市民葬を前に、国内は追悼ムードに包まれた。一部のテレビ放送は、哀悼の意を表すため白黒の画面で放送されることになった。

 テン選手はカザフスタンのフィギュアスケート界で初の五輪メダリストになった。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「偉大な選手であり、フィギュアスケート界の素晴らしい大使だった。こんなに若くして亡くなるとは大きな悲劇だ」との声明を出した。(共同)

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2018年7月21日のニュース