【玉ノ井親方 視点】御嶽海 栃煌山戦は分はあるが油断禁物

[ 2018年7月21日 09:13 ]

大相撲名古屋場所13日目 ( 2018年7月20日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

1敗を守った御嶽海は、大量の懸賞金を手に土俵を下りる(撮影・椎名 航)
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 御嶽海が優勝に一歩近づいた。豪栄道戦は相手をよく見て、体が動いていた。大関に左前まわしを引かれて出られたけど、いなしながら左上手を取っての送り出し。立ち合いの当たりが低かったから、押し込まれても、うまくまわしを取ることができていた。

 豪栄道にすれば、左を取れたことでヨシッと思って一気に出たのだろうが、慌てすぎ。あそこまで喜び勇んで出ることはなかった。一呼吸置いて右を差すとか、もっと自分の形に持っていく工夫をすべきだった。

 御嶽海は今日の一番に勝てば優勝。相手の栃煌山はこの日の豊山戦では攻め込まれて敗れた。御嶽海に分があるのは間違いないが、油断は禁物。自分の相撲を取りきることだけを考えて集中することが大事だ。 (元大関・栃東)

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2018年7月21日のニュース