【玉ノ井親方　視点】逸ノ城　以前より大きくなった体は脅威

大相撲夏場所４日目 （ 2018年5月16日    両国国技館 ）

豊山（左）を下し初日から４連勝の逸ノ城
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　逸ノ城は立ち合いの踏み込みが良かった。右を差して上手を取るのが早く、すぐに引き付けて前に出た。対する豊山はまわしを取られて、つかまえられたところで勝負あり。逸ノ城にすれば、理想の相撲を取れたんじゃないかな。

　ただ、見方を変えれば豊山に工夫がなかったとも言える。もう少し突き放していくなり、横にいなして攻めるなり、何か工夫をしていれば自分の流れに持っていけたかもしれなかったが、まともに取りすぎた。

　逸ノ城は一度体重を落として調子を崩したこともあったけれど、中から筋肉をつくり直して以前より体が大きくなったように見える。あれだけの体を持っているのだから、慌てずどっしりと構えて相撲を取れば相手にとっては嫌なもの。このまま波に乗っていったら怖い存在だよね。（元大関・栃東）