栃ノ心 懐入られても問題なし 祖母にささげる白星で4連勝

[ 2018年5月17日 05:30 ]

大相撲夏場所4日目 ( 2018年5月16日    両国国技館 )

御嶽海(右)を寄り切りで破った栃ノ心
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 懐に入られても関係ない。大関獲りを狙う栃ノ心が相撲巧者の御嶽海を問題にせず、4連勝を飾った。「立ち合いが良かった。最後は腹に乗せてね」。迷いがなかった。体ごと当たって真っすぐ前に出るだけだった。密着しての圧力は御嶽海のあらゆる動きを封じ、「勝つイメージしかない」と、支度部屋でも自信に満ちていた。

 この日の朝稽古後、母方の祖母のナテラさんが母国ジョージアで2月に死去したことを打ち明けた。5カ月前に倒れて危険な状態が続いていたが、1月の初場所で初優勝を決めるまで頑張ってくれた。死去2日前、テレビ電話で連絡したとき混沌(こんとん)とする意識で「“レバニでしょ”と分かってくれた」。最期まで気に掛けてくれた最愛のおばあちゃんの声を心に感じながら、昇進ロードを走る。

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2018年5月17日のニュース