阿炎 鶴竜に敗れるも「こんな強くなった、という報告ができたと思う」

[ 2018年5月17日 19:02 ]

大相撲夏場所5日目 ( 2018年5月17日 )

 前頭2枚目のホープ、阿炎(24=錣山部屋)がかつて1年半ほど付け人をした経験のある横綱・鶴竜(井筒部屋)と対戦した。番付を上げて迎えた、自身初の横綱戦。お世話になった人に真っ向勝負で挑んだが、最後は圧力に屈して土俵を割った。金星とはならなかったものの、「こんな強くなった、という報告ができたと思う」と充実の表情を見せた。

 高く上がる美しい四股が魅力でもある阿炎。だが、この日は緊張のあまり四股を踏んでいる時に膝が震えているのが分かったという。「四股踏んでいる時ふらついた。“ああ、やばいな”と思った」。嫌な予感を振り払うかのように全力を出し切った。「逃げなかったので良しとしたい」とうなずいた。

 でも、やっぱり勝ちたかった。「きょうはお母さんの誕生日なんですよ」。心温まるコメントを発したかと思いきや、らしい一面ものぞかせた。「懸賞31本がぁ〜」。6日目は白鵬戦。さらなる高い壁に挑む男は「あしたは(懸賞)34本」と気合を入れ直した。

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2018年5月17日のニュース