絶不調の富樫はシャワーでよみがえる Bリーグ・チャンピオンシップ千葉が4強入り

[ 2018年5月13日 20:09 ]

<千葉・川崎>第3戦前半、3点シュートを決める千葉・富樫
Photo By 共同

 Bリーグ・チャンピオンシップ準々決勝が13日に行われ、千葉(東地区1位)はホームの船橋アリーナで川崎(ワイルドカード)と対戦し、通算2勝1敗で初の準決勝進出を決めた。前日の第1戦で先勝した千葉はこの日の第2戦を61―71で落としたが、前後半各5分の第3戦を22―15で競り勝った。

 チャンピオンシップだけに採用されている特殊な第3戦。第2戦とのインターバルはわずか20分間しかない。40分間の激闘を終えた選手たちには、運命を分ける次なる戦いへ向けて、体のメンテナンス、シュートの感覚のチェック、戦術の確認等々やるべきことは山ほどある。

 第2戦で千葉の司令塔、富樫勇樹は絶不調だった。レギュラーシーズン1試合平均15・7得点を誇る男は3点シュート6本を含む8本のシュートすべてを外して無得点。その富樫が貴重な休憩時間の使い道として選んだのは「シャワー」だった。

 「第2戦は今季で一番と言っていいぐらい酷かった。シューティングをしようか迷ったけれど、気持ちの問題かなと思ったので、シャワーを浴びました。新しいゲームだと思って臨みました」

 汗を洗い流し、ユニホームもシューズもすべて新しいものに替えて、コートに入ると、前半の終了間際にこの日初の3点シュートに成功。そして16―15で迎えた後半残り24秒ではドライブからフローターでシュートを沈めて、勝負を決定付けた。シュートタッチがまったく合わなかった第2戦から一転して、10分間で計7得点し、勝利に貢献。20分間の休憩時間に思い切ってリフレッシュだけに専念した富樫は「うまく気持ちを切り替えられた。そこが良かった」としたり顔だった。

続きを表示

2018年5月13日のニュース