50歳谷口 国内メジャー最年長Vへ1差2位、ジャンボ超えだ

[ 2018年5月13日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本プロ選手権第3日 ( 2018年5月12日    千葉県 房総CC房総=7324ヤード、パー72 )

日本プロ第3日 12番、第2打を放つ谷口。国内メジャー最年長制覇へ1差2位のV圏内につけた
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 “公式戦男”の谷口徹(50=フリー)が71とスコアを伸ばし通算5アンダーで1打差の2位と絶好の逆転V圏内につけた。勝てば尾崎将司の49歳3カ月を抜き、国内メジャー最年長優勝となる。藤本佳則(28=国際スポーツ振興協会)が通算6アンダーで単独首位。石川遼(26=CASIO)は通算3オーバーの33位に後退した。

 1年前の悔しさを晴らす、最高の舞台が整った。18番パー5。谷口はグリーン手前から3打目のアプローチをOKに寄せバーディーで締めくくった。「体力が。もう疲れちゃった。脳が疲れている」と苦笑いしながらも「(コースが難しい時は)攻撃だけじゃうまくいかない。グリーンの硬さや傾斜、自分の持ち球、スピン量、そういったものをしっかり計算しないと。グリーンを外した時の処理、パットもすべてうまくいかないとスコアはつくれない」とベテランらしいリカバリーの巧みさで71とまとめた。

 メジャー大会にはめっぽう強い。04、07年と日本オープンで2勝を挙げ、この大会も10、12年と40歳を超えてから優勝している。さらに昨年も最終的には3位に終わったものの、最終日を首位で迎えており相性はいい。その理由を聞かれると「まだ春先は元気がいいから」と笑わせる。

 12年ブリヂストン・オープンで通算19勝目を挙げてから足踏み状態が続く。「2000本安打にリーチがかかって200試合くらいヒットがない心境」と振り返るが、4月に仲のいい後輩の小平が米ツアーで優勝し刺激も受けた。「自分も(メジャーで)存在感を見せてやろうという気にはなる」。この日もスタート前に小平の米ツアーの成績をチェックしてコースに出た。

 記録更新の期待も懸かる。大会最年長Vは96年尾崎将の49歳3カ月。谷口が逆転Vを果たせば、メジャー最年長優勝となるが、同じくジャンボが96年日本シリーズでマークした49歳10カ月の日本タイトル最年長獲得記録も塗り替える。「内容的には悪くないので、明日しっかり頑張りたい」。その目は頂点だけを見据えている。

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