【砂村光信 視点】サンウルブズ リーチと福岡復帰でディフェンス安定

[ 2018年5月13日 09:48 ]

スーパーラグビー第13節   サンウルブズ63―28レッズ ( 2018年5月12日    秩父宮 )

<サンウルブズ・レッズ>突進する福岡
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 サンウルブズは1月の始動から4カ月で、やっとチームらしくなった。セットプレーが安定し、ぎこちなかったもののループプレーも2回と、バックスのサインプレーも出た。

 今季はSH流のスピードと周囲が合っていない印象だったが、バックス全体が走り込んでパスを受けるように変わり、ラインが動くようになってきた。これはSOパーカー―インサイドCTBリトルが固定されたのが大きい。2人とも相手のタックルを受けながら前へ出てフラットなパスを放れるため、受ける方もスピードを緩めずに走り込める。

 リーチと福岡が復帰しディフェンスも安心して見ることができた。特にWTB福岡は小柄ながら下へ入るタックルに徹し、大外で相手を前へ出さなかった。強烈なタックルを受けても落ち着いてボールをつなげており、トライを取る以外の仕事のレベルも高い。密集でのプレーでは周囲の動きが止まっているように見えるのだが、福岡が強い体幹を生かして2つ以上のプレーを一連の動作でこなしているからだと思う。(元U―23日本代表監督)

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2018年5月13日のニュース