栃ノ心 Vで大関決める、気合再注入「勝つ気持ちしかない」

[ 2018年5月13日 05:30 ]

優勝額の前で握手する春場所優勝の鶴竜(左)と初場所優勝の栃ノ心
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 13日に初日を迎える大相撲夏場所の安全を祈願する土俵祭りが12日、東京・両国国技館で行われ、三役以上の力士が出席。直近2場所の優勝額授与式もあり、1月の初場所で初優勝した関脇・栃ノ心(30=春日野部屋)は、春場所Vの横綱・鶴竜(32=井筒部屋)とともに参加。お披露目された優勝額を前に、大関獲りがかかる今場所へ向け気合を再注入した。

 母国・ジョージアの国旗がデザインされた化粧まわし姿。お披露目された優勝額に、栃ノ心は満足そうに笑みを浮かべた。「初めてですから。うれしい。気合入ります。初場所を思い出した。思ってたよりデカイ」

 初場所は14勝で初優勝。先場所も10勝。大関昇進の目安、直近3場所33勝は射程に捉えている。3場所連続の2桁勝利なら文句なく昇進の可能性は高いが、それでもノルマはあえて掲げなかった。その代わりに「勝つ気持ちしかない」と言い切った。

 左脚付け根を痛め、タメ息だらけだった先場所の直前とは対照的だ。痛めていた右肩も「大丈夫」とキッパリ。古傷を抱える下半身の状態には「いい感じです」と胸を張った。84年ぶりの快挙へ、期待も膨らむ。直近3場所で2回優勝して大関に昇進した力士は、1934年の男女ノ川が最後。「1月を思い出して、思い切りぶつかっていく」という強気の栃ノ心がV2の偉業で昇進を決める可能性は十分ある。

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