愛 猛チャージ2位、一時首位 悔しさのぞかせ「勝てる試合」

[ 2018年5月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールドレディース・サロンパス・カップ最終日 ( 2018年5月6日    茨城県 茨城GC西C=6715ヤード、パー72 )

ワールド・レディース・サロンパス・カップ最終日 16番、パーパットを沈めて単独首位に立ちギャラリーの声援に応える鈴木愛(右奥は李晶恩)
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 4打差の2位から出た昨季の賞金女王、鈴木愛(23=セールスフォース)が4バーディー、3ボギーの71で回り通算2アンダーで2位に入った。7打差をつけられたが、6番からの3連続バーディーなどで一時は首位に立ち、相性の悪いコースで奮闘した。17番でイーグルを奪った申ジエ(30=韓国)が通算3アンダーの285で逆転優勝。3日目首位の李晶恩(21=同)は終盤崩れ3位に終わった。

 勝負をかけた18番。鈴木の第2打がグリーンからこぼれ奥のバンカーに落ちると、ギャラリーから大きなため息が漏れた。3打目も大きくオーバー。パーパットも外してボギーとなり、同じくボギーとした申ジエの優勝が決まる。鈴木は「勝てる試合だったので残念です」と悔しさをのぞかせた。

 逆転Vを目指し、4打差を追ってスタート。2番でボギーを叩き、5番では首位・李晶恩と7打開いた。だが、直後の6番から約10メートルのバーディーを3連続で決めて流れに乗った。「完全に流れは来ていた」。16番でボギーを叩いた李晶恩と入れ替わり、ついにリーダーとなる。だが喜びもつかの間。パー5の17番でまさかの展開が待っていた。申ジエが第2打をピン奥1メートルにつけるスーパーショットで楽々のイーグル。「まさか17番でイーグルが来るとは…」。鈴木のメジャー3勝目はお預けとなった。

 日米韓による賞金女王対決。韓国の賞金女王には勝ったが、元米ツアー賞金女王に優勝をさらわれた。この日は前の組と2ホールも開き、最終組3人全員が警告を受けたため、ショット後に走る場面も増えた。競技委員にタイムを計測された中での優勝争いについて警告に慣れている申ジエは「心理的な負担はなかった」と平然と振り返ったが、鈴木は「やっぱり申ジエさんが遅かったので、気持ちよくはできないし、もう少し早くプレーしてほしかった」と不満も口にした。

 この大会は過去2度の予選落ちを味わうなど相性が悪かったが、収穫もつかんだ。2週続けての惜敗となったが「このコースで我慢できたことは成長。最後まで諦めないで戦えたので悔いはないです」と前を向いた。

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2018年5月7日のニュース