小川雄勢 絶対王者の欠場報道に落胆も「世界一という目標は変わらない」

[ 2018年5月3日 20:00 ]

世界選手権に向けて意気込みを語った男子100キロ超級の小川雄勢
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 柔道の世界選手権(9月、バクー)男子100キロ超級代表に内定した小川雄勢(21=明大)が3日、男子日本代表が合宿を行っている東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで取材に応じ、大会8連覇中、五輪2連覇中の絶対王者、テディ・リネール(フランス)の欠場報道について「彼を倒すことを目標にしていたのであれ(残念)なんですけど、世界一という目標は変わらない」と話した。

 リネールについては先月下旬にフランスのレキップ紙(電子版)が、今年と東京で行われる来年の世界選手権を欠場する意向だと打電。3連覇の懸かる20年東京五輪には出場し、地元で行われる24年パリ五輪にも出場意欲を示している。

 公式戦では対戦がないが、東京・修徳高時代に一度だけ練習で組んだことがあるという。「世界チャンピオンとできるので、どれだけ強いかという興味本位で(乱取りを)お願いしました。全然歯が立たなかったので、本当に強いという印象が残った」と回想した。

 そんな経験を通じて感じたのが、世界選手権で4つの金メダルを獲得している父・直也氏(50)の偉大さでもある。小川が誕生した96年8月のアトランタ五輪を最後に、直也氏は現役を引退。その後は格闘家に転じた。小2で柔道を始めた当初、父が柔道家だったことを知らなかったというが「その時に思ったのは、世界チャンピオンにオヤジもなっているじゃないですか。世界チャンピオンってこのくらい強いんだなという印象になりました」という。リネールを通じて、父の偉大さを知った小川。父子制覇に向けて、残り4カ月あまりでさらなるスケールアップを図る。

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2018年5月3日のニュース