山県 9秒台へ“リスク”回避

[ 2018年4月29日 05:30 ]

前日練習で軽めのアップをする福島(左)と山県 
Photo By スポニチ

 陸上の織田記念国際に出場する有力選手が28日、広島市内で会見した。

 男子100メートルで10秒00の記録を持つ山県亮太(25=セイコーホールディングス)はケガに泣いた昨季の反省からオフは練習量をコントロールして故障リスクを軽減。「まだ練習できると思ってもやめたり、逆に上げたりもした。それが(ケガ回避に)大きかった」という。

 昨季は10秒00を出したレース後、右太腿裏の肉離れで愛媛国体を欠場。9秒への流れをケガで止めてしまっただけに同じ轍(てつ)は踏まない。目標の9秒台へ向け、「冬季練習では自己記録を出したときを忘れないようにやってきた」と地元でのレースを見据えた。

 ○…10秒08の自己ベストを持つケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)は「山県さんはどんな大会でも自分の走りができる。そういう選手に勝って勝負に強い選手になりたい」とライバルへの対抗意識を燃やした。米国で約4カ月間に及ぶ長期合宿で、スタートの仕方に磨きをかけた。成果を発揮する絶好の舞台を前に「昨季は日本選手権、世界選手権と満足できなかった。今季はその思いをぶつけたい」と自信を見せた。

 ○…女子100、200メートルの日本記録保持者・福島千里(29=セイコーホールディングス)は「状態はまずまず。まずは気持ちよく走りたい」と抱負を語った。昨年大会では、両ふくらはぎがけいれんした影響で100メートル予選を途中棄権した苦い経験をしただけに「今年でいい印象のある競技場になればいいと思う。国内初戦なので良いスタートが切りたい」と意気込んでいた。

続きを表示

2018年4月29日のニュース