海老原が後継者指名 斉藤が女子やり投げV 織田記念

[ 2018年4月29日 13:27 ]

女子やり投げ 59メートル60で優勝した斉藤真理菜
Photo By 共同

 女子やり投げの日本記録保持者で、昨年引退した海老原有希さんから後継者指名を受けた斉藤真理菜(22=スズキ浜松AC)が、59メートル60で優勝した。4投目に最長不倒。60メートル台に到達できなかったとはいえ、昨夏世界選手権代表の実力を見せた。

 「日本記録をまず超えたい」と記録を強く意識するのは、海老原さんにハッパをかけられているからだ。

 「抜かれるなら真理菜に、と言ってくれています。海老原さんのご両親にも言われました。すごくうれしい。だから、早く超えたい気持ちが強いです」

 国士舘大4年生で出た昨夏のロンドン世界選手権は、大学のOBである海老原さんと同部屋だった。初めての海外遠征で浮き足立たなかったのは、「先輩がいてくれたからリラックスできた」と感じていた。60メートル86をマーク。予選落ちの中で、キラリを存在感を見せていた。

 今春スズキ浜松ACに加入。目標の存在はユニホームを脱いだものの、慕う気持ちは変わらない。

 「憧れの人がポンといなくなったのは寂しいけど、自分は日本歴代2位まで行った。早く追いつき追い越さないと、と思いながら冬季を過ごしました」

 自己記録は昨年8月に出した62メートル37。日本記録まであと1メートル43を埋めるべく、オフは体重増に取り組んだ。記録を塗り替える下地はできつつある。

 2位は宮下梨沙で59メートル12、3位は北口榛花で58メートル62だった。

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2018年4月29日のニュース