最軽量級の高藤も初戦負け 40キロ差・石内相手に奮闘も「この舞台で戦えてうれしい」

[ 2018年4月29日 15:03 ]

<全日本柔道選手権2回戦で攻め合う高藤(左)と石内
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 柔道日本一を決める全日本選手権が29日、東京・日本武道館で行われ、昨年の世界選手権男子60キロ級王者の高藤直寿(24=パーク24)は、初戦となった2回戦で石内裕貴(25=旭化成)に敗れた。

 身長差は23センチ、体重は40キロも重い相手に高藤は積極的な仕掛けを見せた。開始23秒、巴投げに入ろうとしたところで待てがかかり、指導が与えられた。その後は相手の内股をうまく透かす場面もあったが、ポイントにはならず。逆に2分27秒、2つめの指導が飛ぶと、最後は上四方固めで一本負け。最軽量級選手による異例の挑戦が幕を閉じた。

 石内とは同学年で、神奈川・東海大相模中時代には団体戦での対戦で勝利したことがあった。以来、その時の結果をダシにして相手をからかうこともあったといい「いつもバカにしていたので、向こうは死ぬ気で来てましたね。ちょっと手加減してくれると思ったんですが」と苦笑いして振り返った。

 体重無差別で争われる全日本選手権は、幼少期から体が小さかった高藤にとってもあこがれの舞台だった。会場は日本武道館、試合会場は1カ所だけで、本来の床面よりも一段高く設けられる。独特の雰囲気を味わえるのは、日本一をこの大会だけ。「この舞台で戦えたのはうれしいし、負けたのは悔しい。でも心地よく試合ができた。東京五輪で金メダルを獲り、力、技、体をさらに強くして戻ってきたい」と再挑戦を宣言した。

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2018年4月29日のニュース