山本篤 陸上織田記念パラ100でスノボから“本職”復帰V「楽しいな、安全だな」

[ 2018年4月29日 18:13 ]

 陸上の織田記念国際最終日は29日、エディオンスタジアム広島で行われ、平昌パラリンピックスノーボード男子大腿障がいに出場したリオ・パラ男子走り幅跳び銀メダリストの山本篤(36=新日本住設)がパラ100メートル(T63)に出場。本職の陸上競技に復帰し「陸上は楽しいな、安全だなと感じました」と笑顔を見せた。

 平昌大会ではバンクドスラロームのレース中に2回目で転倒して左肩を強打して脱臼するけがを負っていたが、出場出来るまでに回復。「4月から本格的に始めた。やっと今週全力でできるようになった。設定タイムより速かったので良かったと思う」と今季初レースに満足な様子だった。

 平昌大会では同部屋だったスノーボードの成田緑夢(24=近畿医療専門学校)やノルディックスキー距離の新田佳浩(37=日立ソリューションズ)らが金メダルを獲得。その姿を目の当たりにして「自分の平昌大会は最悪の成績だった。メダリストも部屋にいて、悔しいなという気持ちが湧いたし、絶対金メダルが欲しいとも思った」と20年に向けて再びハートに火が付いたという。

 プロ転向してからは自身初というパーソナルトレーナーをつけて体作りを行っている。「2人の頭脳を使った方が良いし、自分の疲労を客観的に見てもらえる」。今年は挑戦の年にするつもりで、義足も現在4本をそろえて試行錯誤を繰り返す。「何メートルとか何秒とか目標はない。変化を19年に継続できるかしないのか、それを試している」と話していた。

 レースは13秒15をマークして優勝した。

続きを表示

2018年4月29日のニュース