白鵬、鶴竜に減給処分 伊勢ケ浜親方は理事辞任 貴親方は処分先送り

[ 2017年12月20日 17:32 ]

横綱・白鵬
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 元横綱・日馬富士(33=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ)による暴行事件を受けて日本相撲協会は20日、両国国技館で臨時理事会を開き、関係者への処分を決定。酒席に同席しながら事件を防ぐことができずに大相撲の信用失墜につながったとして、白鵬(32=宮城野部屋)、鶴竜(32=井筒部屋)の両横綱を減給処分にすると発表した。日馬富士の師匠だった伊勢ケ浜親方(57=元横綱・旭富士)は臨時理事会を最後に理事を辞任し、役員待遇委員に降格。被害者である平幕・貴ノ岩の師匠で協会への報告義務を怠った貴乃花親方(45=元横綱)への処分は先送りとなった。

 白鵬については来年1月の給与を全額不支給とし、2月の給与を50%減額、鶴竜は来年1月の給与を不支給にする。

 この日午前には横綱審議委員会(横審)の臨時会合が開かれ、既に引退した日馬富士について引退勧告相当とした。白鵬、鶴竜は暴行を止められなかったとして厳重注意を進言することを決議。貴乃花親方については、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)が「貴乃花親方の昨今の言動は非難に値する、というのが横審全員の意見。(貴乃花親方は)1人の親方であり執行部の理事。執行部である責任を放棄しており、組織体の中ではありえないことというのがほとんどの意見」と話していた。

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