東京五輪新種目に卓球混合複!柔道混合団体、バスケ3人制も

[ 2017年6月10日 05:30 ]

卓球世界選手権で世界一に輝いた吉村(右)、石川組
Photo By 共同

 国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイスのローザンヌで臨時理事会を開き、20年東京五輪の新種目に日本が得意とする柔道混合団体や卓球混合ダブルスなどが選ばれた。バスケットボール3人制も初採用が決まった。昨年のリオデジャネイロ五輪で実施した28競技では、306種目から15増の321種目。開催都市提案で別枠扱いの空手など追加種目を含めると33増の339種目となった。

 日本の金メダルのチャンスが膨らんだ。リオ五輪で過去最多のメダル12個を獲得した日本柔道。男女3人ずつで実施する混合団体の採用を、リオ五輪の金メダリストたちは皆歓迎した。男子73キロ級の大野将平(旭化成)は「日本人は団体戦が好きなので、盛り上がるのは確実。(他競技の選手が)メダルを何個も首から掛けた姿を見て、うらやましいなあと思っていた」と2冠達成に意欲を示した。女子70キロ級の田知本遥(ALSOK)も「個人戦で負けた人は挽回できるチャンス」と前向きに語った。

 卓球に新たに採用された混合ダブルスは、5日に閉幕したばかりの世界選手権個人戦で吉村真晴(名古屋ダイハツ)、石川佳純(全農)のペアが世界一に輝いており、日本にとっては金メダルの有望種目となる。石川選手は「五輪種目になったら凄くうれしい」と東京五輪での実施を心待ちにしていた。

 20年東京五輪の実施種目は「男女平等」が一つのキーワード。国際オリンピック委員会(IOC)は14年に採択した中長期指針「アジェンダ2020」に、五輪参加の男女差解消と、そのための男女混合種目の推奨を盛り込んだ。今回の追加種目決定は地元でのメダル量産を狙う日本にとってはプラスと言えそうだ。

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2017年6月10日のニュース