美宇 東京五輪へ3つの誓い 卓球世界選手権から帰国

[ 2017年6月8日 05:30 ]

メダルを披露する平野
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 卓球・世界選手権の女子シングルスで、日本勢48年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得した平野美宇(17=エリートアカデミー)らが7日、開催地のドイツから成田空港に帰国した。平野は今後の目標に14日開幕のワールドツアー・荻村杯ジャパン・オープン(東京体育館)での優勝、10月のW杯(カナダ)の連覇、世界ランク3位以内を設定。最大目標の20年東京五輪へ、着実にステップを刻む。

 試合中の勝負師の表情とは違い、17歳の素顔が垣間見えた。48年ぶりの女子シングルスの表彰台。「今、したいこと」を問われた平野は「焼き肉が食べたい」と笑った。大舞台が終わったばかりで、「世界選手権に懸けていたので、今は心にポッカリ穴があいた感じ」と本音をこぼしながら、目標を3つ掲げた。

 (1)荻村杯での優勝

 14日には東京体育館で荻村杯が開幕する。世界選手権の準決勝で敗れた世界1位の丁寧(テイネイ=中国)は出場しないが、世界5位の陳夢(チンム=中国)がエントリー。「最近、調子がいいので、その姿を見せられるように。卓球界を盛り上げるように頑張りたい」

 (2)W杯の連覇

 16歳で出場した昨年のW杯は大会史上最年少で制し、日本勢として初優勝。飛躍のきっかけをつかんだ思い入れのある大会だ。「去年勝っているし、連覇できるようにしたい」

 (3)世界ランク3位以内

 世界選手権後に発表された最新の世界ランクは、自己最高位の7位。「7位はうれしいけど、満足していない。トップ3とかを目指しているんで」。現在は世界3位までを中国勢が独占。その牙城を崩すことにもなる。

 最大目標の20年東京五輪に向け、「いいスタートになった」と言う。「リオ五輪が終わって初めての世界選手権でチャンスを逃さずメダルを獲れた。東京でも同じような立場にいられたらいい」。4月のアジア選手権で国際連盟が「ハリケーン」と称した平野の勢いは、さらに増していく。

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2017年6月8日のニュース