遼 上々発進“ロケットスタート”ならずも…17年初戦「いいイメージで」

[ 2017年1月21日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー キャリアビルダー・チャンレンジ第1日 ( 2017年1月19日    米カリフォルニア州ラキンタ PGAウェストTPCスタジアムC=7113ヤード )

第1ラウンド、3アンダーで34位の石川遼=ラキンタCC
Photo By 共同

 予選は3コースを使いアマチュアと同組で回る大会方式で行われ、今年初戦の石川遼(25=CASIO)はラキンタCCを回り4バーディー、1ボギーの69で回り34位だった。ドミニク・ボゼリ(25=米国)が64で単独首位。ヘルニアの手術から復帰したフィル・ミケルソン(46=米国)は68で25位。松山英樹(24=LEXUS)は出場していない。

 石川にとってプロ転向10年目となる17年。その最初のラウンドを69で終えて「いつもと変わりなくプレーできた。いいショットもいくつかあった」と満足そうだった。

 予選ラウンド3日間は3つのコースを使いアマチュアと一緒にプレーする今大会。石川は同組となった“ロケット”こと元大リーグ投手、ロジャー・クレメンス氏と談笑するなどリラックスした様子。ロケットスタートとはいかなかったが、上々の滑り出しとなった。

 「昨年末からドライバー(ショット)がいい。いいイメージだった」と話すようにティーショットが安定していた。今大会からキャロウェイ社の新1W「GBBエピック・スター」を投入。8ホールで使用し6回フェアウエーを捉えスコアメークの土台となった。3番では3メートルのチャンスをつくってバーディーを先行させ、パー5の6番は第2打をバンカーに入れたものの、1メートルに寄せてスコアを伸ばした。3パットした7番で唯一のボギーを叩いたが、後半もパー5の2ホールでしっかり稼いだ。

 今年のテーマは「インパクトの再現性」。フェースローテーションを抑えたスイングへ修正に取り組んでいる。まだ始めたばかりだが、フェアウエーキープ率85・71%(全体の7位)、パーオン率77・78%(同20位)と数字に効果が表れた。

 昨年は腰痛で2月から長期離脱。今季は公傷制度で20戦に出場が認められ、その中でポイントや賞金を稼いで出場資格を更新しなければならない。体調管理への意識を高め、スタートの4時間前にウオーミングアップを始めることにした。この日も早朝、ホテルで1時間かけて体を温めた。冷たい雨の中でラウンドしたが「痛みは全くなかった」という。

 首位とは5打差。優勝スコアは例年25アンダー前後になる。「もう少しショットがピンにつけばまだまだ伸ばせる。引き続き同じことをやっていきたい」と追い上げに意欲を見せた。

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2017年1月21日のニュース