井上信 思い出大会で復活!7位で2年ぶり予選突破

[ 2016年10月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー マイナビABC選手権第2日 ( 2016年10月28日    兵庫県加東市 ABCゴルフ倶楽部=7217ヤード、パー72 )

<マイナビABC第2日>雨の中、9番でパットを放つ井上信は5アンダーで7位タイに浮上
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 ツアー2勝の井上信(41=袖ケ浦CC)が2年ぶりの予選突破を果たした。5バーディー、2ボギーの69をマークし、通算5アンダーの7位。2004年に主催者推薦選考会(マンデートーナメント)から出場し優勝を飾った思い出の大会で復活の第一歩を踏み出した。趙炳旻(チョビョンミン)(27=韓国)はボギーなしで67をマークし、通算10アンダーで単独首位。片山晋呉(43=イーグルポイントGC)が1打差2位をキープした。

 マンデー男が思い出の大会でかつての輝きを取り戻した。スタートの1番で7メートルを入れてバーディー発進すると流れをつかんだ。3パットのボギーもあったが、ショットが好調で69をマーク。2年ぶりの予選突破に井上は胸をなで下ろした。

 「下部ツアーとのグリーンの違いに戸惑ったけれど、久々にもうちょっとやれるかなと思った」

 ツアー2勝の実力者も14年に賞金シードを失った。15年からは出場が限られた上、左手親指の付け根を痛めた。根本的な治療法がなく、輪ゴムを使った地道なトレーニングをしながら、グリップを変えるなど試行錯誤。ようやく戦える状態になり、今季は下部ツアーで20歳以上若い選手らとプレー。「そんなに見劣りしない。やる気が出てきた」と自信もよみがえった。

 スポンサー契約を結ぶマイナビが主催者の今大会は12年前にマンデーVでツアー初優勝を飾った大会だ。優勝の胴上げで18番の池に落ち、肋骨を折るオチもついたが、思い入れは深い。「あと2日、本気でやります」。どん底からの復活劇を思い描いた。

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2016年10月29日のニュース