リオ五輪、本当に大丈夫? 選手のヨットが油まみれに…「まるで便器」

[ 2016年7月5日 15:29 ]

海面にオイルが漂っていると不満を口にしたフィンランドのセデルクロイツ(AP)

 リオデジャネイロ五輪の開幕まであと1カ月と迫った4日、セーリングの競技会場となるグアナバラ湾で練習をしていた各国選手が「海面に大量の油が漂っている」と指摘。AP通信が報じているもので、フィンランド代表のカミラ・セデルクロイツ(23)は「すべてのコースに油が浮いているから避けようがない。汚いとは聞いていたけれど、こんな光景は見たことがない」と不満と驚きの声を上げた。

 49er級に出場する同選手のパートナー、ノーラ・ラスコラ(21)は他国の選手に「あなたのヨットは茶色に染まってしまって、まるで便器のようだ」と言われたほど。470級のスペイン代表、ジョルディ・シャマー(22)は「最悪なのは死んだ魚が大量に浮かんでいることだ」と、もうひとつの問題も指摘していた。

 今五輪では下水処理場の整備が遅れ、セーリング、ボート、カヌー、オープン・ウォーター(10キロの遠泳)などの各競技会場の水質が極度に悪化。AP通信の調査ではバクテリアだけでなくウィルスにも汚染されていることが明らかになっているが、そこに油が追い打ちをかける結果となった。

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2016年7月5日のニュース