キャバリアーズ、スイープで地区決勝へ サンダーは2勝2敗のタイに

[ 2016年5月9日 13:55 ]

4戦全勝でシリーズを制し、歓喜するキャバリアーズのジェームズ

 NBAは8日にプレーオフの2試合を行い、アトランタ(ジョージア州)で行われた東地区準決勝では、1位キャバリアーズが4位ホークスに100―99(前半56―58)で競り勝って4戦全勝。1回戦のピストンズ戦に続き、2シリーズ連続のスイープで2年連続通算6回目の地区決勝進出を果たした。

 第4戦ではフォワードのケビン・ラブ(27)が15本中8本の3点シュートを決めて27得点と13リバウンドをマーク。ティンバーウルブスから移籍して迎えた昨季のプレーオフでは1回戦(対セルティクス)の第4戦で左肩を脱臼してその後の出場を断たれたが、今季は“無傷”で勝ち上がってきた。

 98―97で迎えた第4Q残り39・2秒には、21得点13リバウンドのレブロン・ジェームズ(31)が貴重なジャンプシュートを成功。チームの3点シュートの成功率はこのシリーズ最低だったとは言え43・2%を記録しており、プレーオフに入って“長距離砲”がスムーズに機能するようになった。

 キャバリアーズの3点シュート成功率は今季リーグ7位の36・2%。しかしピストンズ戦では41・3%、ホークス戦では50・7%と急速に数値が上がり、レギュラーシーズンにはなかった戦い方で白星を8つ積み重ねている。今季は41試合消化時点(30勝11敗)でデビッド・ブラット監督(56)を解任。地区全体1位に立っていたチームで監督が交代するのは異例だったが、後任のティロン・ルー・アシスタントコーチ(39)がポストシーズンに入ってうまくチームをまとめてきた。

 1回戦がスイープだったために地区準決勝の初戦は中7日。準決勝も4戦全勝とあって休養十分で次のシリーズに入れるためにガ然有利。2位ラプターズと3位ヒートは現在ラプターズが2勝1敗で、“最速終結”は11日とあってキャバリアーズは余裕を持って地区決勝に臨めそうだ。

 敗れたホークスはプレーオフでのキャバリアーズ戦で通算12戦全敗。残り1分31秒、この日21得点を挙げた控えガードのデニス・シュルーダー(22)のカットインで97―96とリードを奪ったが接戦をものにできなかった。最後はそのシュルーダーに対する反則かとも思われたが審判は笛を吹かず試合終了。地元のファンを歓喜させることはできなかった。

 西地区の準決勝では3位サンダーが111―97(前半45―53)で2位スパーズを下して地元オクラホマシティー(オクラホマ州)での第4戦で勝利。シリーズは2勝2敗のタイとなった。

 第2Q途中で11点をリードされる展開となったが、ケビン・デュラント(27)が後半の29得点を含めプレーオフの自己記録に並ぶ41得点をたたき出して勝利に貢献。第4Qの開始1分でも6点を追っていたが、ここから猛追して試合をひっくり返した。

 デュラントと並ぶ二枚看板の1人、ラッセル・ウエストブルック(27)は14得点7リバウンド15アシストをマーク。ディオン・ウェイターズ(24)が17得点、エネス・キャンター(23)も11得点8リバウンドを稼ぐなど、ベンチ・プレーヤーも見事な働きを見せた。

 スパーズはトニー・パーカー(33)が22得点、カワイ・レナード(24)が21得点、ラマーカス・オルドリッジ(30)が20得点をマークしたものの、チームの3点シュート成功はわずか2本(試投12本)のみ。ティム・ダンカン(40)は自身のプレーオフ通算248試合目にして初めて無得点に終わった。

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