錦織 ジョコビッチにストレート負けも「充実したテニスができた」

[ 2016年5月9日 05:30 ]

男子シングルス準決勝の対戦を終え、健闘をたたえ合う錦織圭(左)とノバク・ジョコビッチ

テニス マドリード・オープン

(5月7日 スペイン・マドリード)
 男子シングルス準決勝で世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は同1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)に3―6、6―7のストレート負けした。第2セットは3―5の劣勢からタイブレークまで持ち込んだものの最後は及ばず。これでジョコビッチには、14年の全米オープン準決勝で勝利して以降は7連敗(通算2勝8敗)となった。

 「チャンスがあっただけに悔しい気持ちがある。本当に細かいところの差だと思う。1―6、1―6で負けたわけでない」と錦織は悔しさをあらわにした。

 第1セットは3―6で失ったが、第2セットは「じっくり打ち合う作戦」に変更。得意のストローク戦では優勢になる場面もあった。第5ゲームで先にブレークされたが、第10ゲームは4度のマッチポイントをしのいで王者から今大会初ブレークを奪った。最後は競り負けたが「彼との試合の中では充実したテニスができた」と確かな手応えを得た。

 目標のマスターズ大会制覇は8日開幕のイタリア国際(ローマ)に持ち越されたが、「まだ差はあるけど、だいぶ近づいている気はした」。王者の背中をはっきり視界に捉え、全仏オープン前最後の前哨戦に臨む。

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2016年5月9日のニュース