新たに日本代表1人の違法カジノ店出入り判明 賭博は否定

[ 2016年4月19日 05:30 ]

海外遠征から帰国したバドミントン日本代表の朴柱奉ヘッドコーチ(右)と舛田圭太コーチ

 日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は男子のエース桃田賢斗と12年ロンドン五輪代表の田児賢一による違法賭博問題を受けて実施した日本代表の調査で、新たに現役代表選手1人が15年2~3月に2度、違法カジノ店に行ったと申告したことを明らかにした。賭博行為はしていないという。申告した選手は成人で氏名は公表しなかったが、関係者によると、桃田や田児ら計8人の賭博行為が発覚したNTT東日本以外の所属で日本A代表の男子という。

 この日、本人から直接聞き取り調査を行い、2回とも田児に「ついて来い」と誘われて、東京・錦糸町の違法カジノ店を訪れ、ジュースを飲んで約20分で退店したと答えたという。銭谷専務理事は「代表選手の枠組みで国からの助成金を遠征費などに使わせてもらっている。ある程度の責任は免れない。未成年ではないので、何らかの処分は避けられない」と語った。理事の承認を経て、19日にも処分が決まる。

 調査は14年度以降に日本代表だった選手、スタッフ106人を対象に行われ、違法カジノ店に行ったことがあるかどうかや、違法性の認識の有無について確認した。

 この日、日本代表チームは東南アジア遠征から帰国したが、選手は取材対応しなかった。朴柱奉ヘッドコーチは違法賭博問題に「残念です。選手の人格教育が足りなかった。すみませんでした」と頭を下げた。

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2016年4月19日のニュース