原沢が初V、五輪へ前進 女子70キロ級は田知本遥2連覇

[ 2016年4月2日 17:26 ]

全日本体重別柔道男子100キロ超級で初優勝した原沢久喜

 柔道のリオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権第1日は2日、福岡国際センターで男女計7階級が行われ、男子100キロ超級は昨年の全日本王者、原沢久喜(日本中央競馬会)が決勝で七戸龍(九州電力)に優勢勝ちした。初優勝で初の五輪代表入りへ大きく前進した。同級は29日の全日本選手権後に代表が決まる。

 女子は70キロ級でロンドン五輪代表の田知本遥(ALSOK)が代表を争う新井千鶴(三井住友海上)を決勝で下し、2年連続3度目の優勝。78キロ超級は山部佳苗(ミキハウス)が2年ぶりに制し、昨年の世界選手権2位の田知本愛(ALSOK)は準決勝で敗れた。78キロ級は昨年世界一の梅木真美(環太平洋大)が準決勝で敗れ、佐藤瑠香(コマツ)が2年ぶり3度目の制覇。

 男子90キロ級は西山大希(新日鉄住金)がベイカー茉秋(東海大)を決勝で破り、同100キロ級のウルフ・アロン(東海大)とともに初優勝。女子63キロ級は能智亜衣美(筑波大)が初めて制した。

 最終日の3日に最重量級を除く男女各6階級の五輪代表が決まる。

 ▼井上康生・日本男子監督の話 原沢は非常にたくましく育ってきている。精神的にも技術的にも(国内で)一番強い選手になってきた。七戸はもう1試合ある。反省点を分析し、悔いの残らないように闘ってほしい。

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