ウォリアーズ ホーム通算最多連勝54でストップ、430日ぶり地元●

[ 2016年4月2日 17:19 ]

激しいバトルを演じたウォリアーズのカリー(中央)とセルティクスのトーマス(AP)

 NBAは1日に各地で10試合を行い、リーグ全体首位のウォリアーズが地元オークランドでセルティクスに106―109(前半43―45)で敗れて68勝8敗。連勝は6で止まり、ホームでは今季37戦目で初黒星を喫した。リーグ新記録となっていた昨季から続くホームの通算連勝も54でストップ。昨年1月27日のブルズ戦(延長で111―113)以来、実に430日ぶりの敗戦となった。

 ステファン・カリー(28)は前半で6得点に終わっていたが、第3Qに入ると6本の3点シュートを成功させ、このクオーターだけで21得点の荒稼ぎ。結局29得点を稼いだものの、同点を狙って放った残り5・3秒での3点シュートはリングに嫌われた。3点シュートの通算成功本数は1560(今季369)となって、グレン・ライス(元ヒートほか)を抜いて歴代20位に浮上したものの、この日はターンオーバーを1人で9回も犯すなどミスも続出。「今夜は自分たちの姿ではなかった」と表情を曇らせた。

 ウォリアーズは第4Q中盤で10点差をつけられたがここから猛追。残り10秒にはハリソン・バーンズ(23)がチーム20本目の3点シュートを決めて106―107と1点差まで詰め寄った。 しかしタイムアウトのあとのセルティクスのスローインで、ファウルゲームではなく相手のパスをインターセプトしようとしたのが裏目。巧みにカリーのマークをかわしたセルティクスのアイザイア・トーマス(27)がゴール下で決定的なレイアップを決めた。

 チーム全体では20本の3点シュート(試投43本)を成功。これはリーグ史上8回目だが、これだけ“長距離砲”をさく裂させながら試合に負けたのはウォリアーズが初めてとなった。

 ただし76戦消化時点での68勝は、95~96年にブルズが樹立した年間最高成績(72勝10敗)のペースをまだ1勝上回っており、残り6試合で5勝すれば新記録。西地区の覇権を争っているスパーズ(63勝12敗)との2試合(7日と10日)が極めて重要になってきた。スパーズはホームで今季38戦全勝で昨季からは通算47連勝。ウォリアーズが自分たちの記録をレコードブックにとどめるには、10日にサンアントニオで行われる試合に勝つ必要が出てきた。

 東地区全体6位のセルティクスはこのカードの連敗を5で阻止して44勝32敗。昨年12月11日に地元ボストンで行われたウォリアーズ戦では敗れたとは言え再延長(119―124)まで食い下がっており、優勝候補の筆頭に対しては互角の勝負を展開している。

 球宴に東軍メンバーとして出場したトーマスは前半で自身初となる無得点に終わっていたが、後半だけでチーム最多の22得点を記録。1メートル75の小柄なポイントガードながら、マッチアップしたカリーとの土壇場での激しいバトルを制した。

 東地区全体首位のキャバリアーズは敵地アトランタでホークスを延長の末に110―108(前半55―41、延長14―12)で退けて54勝22敗。レブロン・ジェームズ(31)は44分出場して29得点16リバウンド9アシストをマークした。これで通算得点は2万6718となり、オスカー・ロバートソン(元バックスほか=2万6710)を抜いて歴代11位に浮上。開幕前は20位だったが、1シーズンだけで8人を抜き去った。

 ホークスは4連勝のあと連敗を喫して45勝32敗。プレーオフ進出は決めているが東地区サウスイーストではヒートとホーネッツに勝率で劣って3位に順位を下げた。

 <その他の結果>ラプターズ(51勝24敗)99―95グリズリーズ(41勝35敗)、ホーネッツ(44勝31敗)100―91 76ers(9勝67敗)、マーベリクス(38勝38敗)98―89ピストンズ(40勝36敗)、ジャズ(38勝38敗)98―85ティンバーウルブス(25勝51敗)、バックス(32勝44敗)113―110マジック(32勝44敗)、ヒート(44勝31敗)112―106キングス(30勝44敗)、ウィザーズ(37勝39敗)106―99サンズ(20勝56敗)、ニックス(31勝46敗)105―91ネッツ(21勝55敗)

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