新スポーツ「スピードバドミントン」日本代表が初めて世界選手権へ

[ 2015年8月24日 13:00 ]

日本スピードバドミントン協会理事の笠原標(左)。今年5月にオランダのダッチオープンに出場した

 バドミントン、テニス、スカッシュから派生したスポーツ「スピードバドミントン」の日本代表が、28日から30日にかけてドイツ・ベルリンで行われる世界選手権に初めて出場する。日本スピードバドミントン協会理事で国内トッププレイヤーの笠原標(40)は「まずは予選リーグを突破したい」と意気込みを語った。

 スピードバドミントンは2002年にドイツで考案された新スポーツ。バドミントンと似たラケット、スピーダー(バドミントンで言うところのシャトル)を使用するものの、大きな違いはネットがなく、代わりにそれぞれのコートが12・8メートル離れていること。互いのコート間にスピーダーが落ちた場合はアウトになる、また、必ず屋内で行うバドミントンとは違い、テニスコートなど屋外でプレーすることもある。

 笠原は学習院大でスカッシュ部に所属し、社会人になってからスピードバドミントンに出会った。笠原がプレーをし始めた09年頃の日本の競技人口は「2~30人くらい」。笠原が中心となって競技を広め、14年には日本協会も設立。14年末にはジャパンオープンも開催するなど積極的に活動し、現在の競技人口は約500人にまで広がった。

 28日から行われる世界選手権に日本代表が参加するのは初めてで、20代から60代までの計20人がエントリー。代表選手は元々テニス、バドミントンなどの経験者の他、ラケットスポーツ初心者の選手もいるという。「だんだんハードルが上がっていくと思いますけど、今はわりと簡単に日本代表になれると思います」と手が届きやすい日本代表であることをアピールし、「今回は初なのでまずは予選リーグを突破して決勝トーナメントへ行くことが目標です。全員まずは決勝トーナメントに行くと。その次の大会くらいには表彰台を目指したいなと思いますけど」と目標を掲げた。

 笠原は14年末に行われたジャパンオープンの一般男子シングルス、ダブルスで2冠に輝く一方、協会の理事も務める。今後は日本全国に競技を広め、ゆくゆくは「アジア選手権の開催や世界選手権の招待も視野に入れたい」と意欲。さらに「一番のアピールポイントはどこでもできるということ。体育館じゃなくてビーチや公園でもできるので、ピクニック行ったりキャンプ行ったりしたときにやってもらえるようになればいいなと思います」とレジャースポーツとしての間口の広さを売り込んだ。

続きを表示

2015年8月24日のニュース