日本 悔しすぎる1敗…前半戦ヤマ場ロシアとフルセット激闘も

[ 2015年8月24日 05:30 ]

<日本・ロシア>第4セット、スパイクを決められる木村(左)ら全日本女子チーム

バレーボールW杯女子大会第2日

(8月23日 東京・国立代々木競技場ほか)
 12年ロンドン五輪銅メダルで世界ランク4位の日本は、同7位のロシアに2―3で敗れた。第1セットはサーブで崩して25―12と圧倒。第4セットは木村沙織主将(29=東レ)が活躍してフルセットに持ち込んだが、一歩及ばなかった。24日は世界26位のキューバと対戦する。また、同1位の米国が8位のセルビアに2―3で敗れる波乱があった。

 前半戦のヤマ場を、日本がフルセットの激戦の末に落とした。最終第5セット、勝負を決める15点目がロシアに入ると、悲鳴が会場を支配した。チーム最多の22得点を挙げながら勝利に結びつかなかった木村主将は「凄く悔しい。受け身になることもなく、チームは凄く良かったけど…。絶対に勝たないといけない試合だった」と肩を落とした。

 7月のワールドグランプリ決勝ラウンドで0―3と完敗した相手に、第1セットはサーブで崩して25―12と圧倒。2、3セットを落として崖っ縁の第4セット、木村が大爆発した。2度の3連続得点など、このセットだけで10得点。「ブロックも見えていたし、思っているところにも決まった。みんながつないだボールを点にしたかった」。流れを日本に呼び寄せたはずだったが、あと一歩及ばなかった。

 ワールドグランプリ後、今大会に向けた約3週間の調整でディフェンスを重点的に強化。「こんなに厳しい練習をしたのはロンドン五輪の時以来」と真鍋監督が言うほど、濃密な時間を過ごしてきた。男性スタッフのスパイクを浴び続け、木村ら選手の腕には今もアザが残っている。「触っているけど、つながっていないボールも多かった」と木村は振り返ったが、ロシア戦でも成果の一端は示した。

 今大会で16年リオデジャネイロ五輪出場権を得られるのは上位2チーム。この日は別会場で世界1位の米国が敗れる波乱があった。「まだ2試合終わっただけ。他の試合に全部勝っていけば、まだチャンスはある。あした(24日)の試合、取り返しにいきたい」と木村。キューバ戦で立て直し、リオ切符へ再進撃する。

 ▼リオデジャネイロ五輪への道 出場枠は12で、開催国のブラジルは決定している。W杯上位2チームが出場権を獲得。アジア、アフリカ、欧州、南米、北中米の各大陸予選の優勝国、16年5月の世界最終予選(東京体育館)で4カ国が決まる。アジア大陸予選は世界最終予選と兼ねて開催される。

続きを表示

この記事のフォト

2015年8月24日のニュース