錦織 最後までペースつかめず…サーブで明暗、憧れの存在に完敗

[ 2014年11月12日 01:15 ]

フェデラーにストレート負けを喫した錦織(AP)

男子テニスATPツアー・ファイナル第3日 1次リーグB組

(11月11日 ロンドン・O2アリーナ)
 ストレートでA・マリーから初勝利を挙げた初戦に続く「ビッグ4」連破を狙った錦織だったが、4大大会最多17回の優勝を誇るフェデラーを相手に最後まで主導権を握ることができず、ストレート負けを喫した。

 第1セット途中までファーストサーブの確率が40%台と硬さが見られた錦織。ともにサービスゲームをキープした後の第3ゲームでブレークチャンスを生かせずにフェデラーにキープされると、続く第4ゲームはダブルフォールトでリズムを崩してブレークを許した。結果的にこの2ゲームが明暗を分ける形となった。

 第2セットもダブルフォールトが響いて第3ゲーム、第7ゲームを落とすなど、最後まで自分のペースをつかめなかった。サービスエースはフェデラーの7本に対し、錦織は第2セットの第7ゲームの1本だけだった。鮮やかなバックのストレートを決めて観客を沸かせる場面もあったが、最後はフェデラーのサービスをリターンできず試合終了。錦織は無念の表情で天を仰いだ。

 開幕前に「自分のアイドル」「歴史的に見てもベストプレーヤー」と語っていた憧れの存在に完敗。中継したBS朝日で解説を務めた松岡修造氏(47)は「十分勝つチャンスはあった。しかし最後までフェデラーのペースで戦わせてしまった」と試合を分析した。

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2014年11月12日のニュース