「国が仲裁」と文科相 バスケのリーグ統合問題

[ 2014年11月12日 19:00 ]

 下村博文文部科学相は12日の衆院文部科学委員会で、バスケットボールの国内男子リーグの統合が難航し、日本が国際連盟(FIBA)から国際試合出場停止などの処分を受けることが決定的となっている問題について「国が乗り出して、一本化に向けた仲裁なりをしていかざるを得ない」との見解を示した。

 下村文科相は「(スポーツ界の問題に)政府が安易に介入するべきではない」と前置きしながら「バスケットボールはこのままの状態だと五輪に日本男子が出られないかもしれない。当事者間の調整能力が限界に来ている」と指摘。スポーツ・青少年局に解決に向けた調整役となるよう指示する考えも示した。

 日本オリンピック委員会(JOC)の青木剛専務理事は、政府が競技団体の問題に直接介入する異例の事態となることを「日本バスケットボール協会の関係者に対して警鐘を鳴らしたということだと思う」と受け止め「文科省と情報を共有していく」と述べた。

 日本バスケットボール協会の丸尾充会長代行は「(文科相)発言の内容がまだ分からないが、真摯に耳を傾ける。傘下の立場としては大変申し訳ない」と話した。

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