藍 今季ベスト67「楽しめている」3戦ぶり突破、11位浮上

[ 2014年8月24日 05:30 ]

2番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える宮里藍

USLPGAツアー カナダ女子オープン第2日

(8月22日 カナダ・オンタリオ州ロンドン ロンドンCC=6656ヤード、パー72)
 藍が今季自己ベストで浮上した。34位から出た宮里藍(29=サントリー)は5バーディー、ボギーなしの67と伸ばし、野村敏京(21=フリー)とともに通算7アンダー、137で11位につけた。上原彩子(30=モスフードサービス)は通算4アンダーの34位、有村智恵(26=日本ヒューレット・パッカード)は通算1アンダーの70位。宮里美香(24=NTTぷらら)はイーブンパーの88位で予選落ち。66の柳簫然(24=韓国)が通算15アンダーまで伸ばして首位を守った。

 不振に悩む宮里に復調の兆しが見えた。ボギーなしでスコアを5つ伸ばし、3戦ぶりの予選通過。そればかりか、上位争いに加わった。67は7月のマラソン・クラシック第3ラウンドと並ぶ今季ベストスコア。「ミスが少なかった。どんなコースであれ、ノーボギーは凄くいい」と満足そうに振り返った。

 好スコアの鍵はパットだった。2番パー3で5メートルのバーディーパットを沈めて波に乗った。8番でも5メートルの厳しいパーパットを決めるなど、長い距離をしっかり入れて崩れなかった。

 パットの名手として知られる宮里だが、今季はそのパットに精彩を欠いている。平均パット数は30・95でツアー129位。生命線のグリーン上でかみ合わず、米ツアーの最高成績はマラソン・クラシックの12位で賞金ランキングは74位。シード獲得ラインが同80位ということを考えると、油断できない状況が続いている。

 しかし、全米女子プロ選手権できっかけをつかんだ。パットの改善を意識しすぎるあまり、体の動きが硬くなっていたという。結果的に予選落ちとなったが、「調子がいい時は直感で、いい意味でイメージだけで打っていた。大ざっぱな感じで打っていたことを思い出せた」と手応えをつかんだ。

 首位とは8打差がつくが、「バーディーがたくさん出るコース」と話したように、かみ合えば爆発的なスコアも期待できる。決勝ラウンドへ「あと2日できるのは大きい。久しぶりに心からゴルフを楽しめている。その気持ちを忘れずにいきたい」と心を躍らせた。

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2014年8月24日のニュース