白鵬 前日の反省生かし鶴竜下した「勉強、勉強」

[ 2014年7月27日 05:30 ]

2敗を死守し、ほっと水を飲む白鵬

大相撲名古屋場所14日目

(7月26日 愛知県体育館)
 前日の敗戦の反省をすぐに生かすところが優勝30回を狙う白鵬の凄みだ。1差で追いかける3敗の鶴竜に対して両上手を握った外四つの形となったが、攻め急がない。じっくりと勝機をうかがい、“ここ”と決めたところで瞬時に右を巻き替えて一気に寄り切った。

 30秒をかけて料理して2敗を守り「負けた二番が自分でも墓穴を掘ったし、慌てていた。一呼吸二呼吸置いてから落ち着いていけた」と納得の表情。11日目の豪栄道戦、前日の稀勢の里戦では、いずれも無理な体勢から攻め急いだ末に自滅しており、帰り際には「勉強、勉強」と謙虚な言葉を口にした。

 千秋楽に琴奨菊が豪栄道に負け、自身が結びで日馬富士に勝てばV30はその時点で決定。優勝決定戦までもつれる可能性も十分にあるが「こういう経験は積み重ねましたし、どうこうというのはない」と横綱の心は全く揺れていない。

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2014年7月27日のニュース