豪栄道　千秋楽勝てば賜杯＆大関両獲りも

照ノ富士（右）を寄り切り、３敗を守った豪栄道

大相撲名古屋場所１４日目

（7月26日 愛知県体育館）
　大関へ豪栄道が望みをつないだ。１メートル９２、１７９キロの照ノ富士に立ち合いで鋭く踏み込んで右を差す。左前まわしを取ると一気に寄り立てる。腰の重い照ノ富士を最後は力で寄り切った。気迫の相撲で１１個目の白星を挙げた豪栄道は「食らいついていくことを考えていました。自信を持って出ました。良かったと思います」と笑顔で話した。

　２敗の白鵬が負け、同じく２敗の琴奨菊を、千秋楽の直接対決で下せば、優勝決定戦進出の可能性も残った。だが、琴奨菊戦に懸かるものは優勝だけではなくなった。大関昇進の目安は３場所３３勝だが、豪栄道は現在、白鵬、鶴竜、稀勢の里らを倒して３１勝。井筒審判部副部長（元関脇・逆鉾）は千秋楽について「やってみないと分からない」としながらも、「豪栄道は（今場所は）膝にテーピングして心配だったが、内容は良かった。勝てば大関という話もある」と初めて昇進の可能性に言及した。

　琴奨菊との対戦成績は１６勝１１敗とリードしている。「あしたは思い切りやるだけ。１つでも星を重ねたい」と気合を入れた。