珠里亜 あるぞ史上初“ウエーティングV” 堂々1差発進

[ 2014年6月7日 05:30 ]

<ヨネックスレディース初日>倉田珠里亜は、トーナメントの移動と宿泊に使用しているキャンピングカー内でくつろぐ

女子ゴルフツアーヨネックス・レディース第1日

(6月6日 新潟県長岡市 ヨネックスカントリークラブ=6337ヤード、パー72)
 アイドル系ゴルファーの倉田珠里亜(じゅりあ、20=フリー)が自身今季初のツアーで好発進した。5バーディー、1ボギーの68で回り、首位に1打差の4位。3日に行われた今大会の予選会で落選しながら、欠場者が出たため試合当日に滑り込みで出場が決定。ツアー史上初となるウエーティング選手による優勝を目指す。日系3世の平野ジェニファー(24=米国)ら3人が67で首位に立った。
【第1R成績】

 倉田にとって今季初の表舞台。かつて子役オーディションを受験するなど芸能界志望だった20歳が、ツアー自己ベストに並ぶ68で回り、主役の一人に躍り出た。名前は女優のジュリア・ロバーツに由来。真っ赤なワンピース姿で第1ラウンドを演じきり「ぎりぎり入った割には上出来。今季初のレギュラーツアーは凄い楽しかった」と大きな瞳を輝かせた。

 シードを持たず、3日の主催者選考会に出たが通過ラインのイーブンパーに4打及ばず不合格。欠場者が出るのを待ちつつ、会場で小技を練習し、重心を落としたパッティングの構えに好感触をつかんだ。“出演”の声が掛かったのはこの日の午前7時。それでも「心の準備はしていた」とすぐに戦闘モードに切り替わった。8番では2・5メートルのパーパットを決め練習の成果を発揮。18番パー5は215ヤードから3Wで2オンに成功。7メートルから2パットで入れてバーディーを奪った。

 母・麻里さんが運転するキャンピングカーでツアーを転戦。20人乗りのマイクロバスを改造し、畳を敷いた車内の後部に布団を敷いて就寝。「道の駅」などに停泊している。シャワールームは付いておらず、今週は車を40分走らせた「長岡の温泉」で体を癒やす。体への負担はあるが、1試合で10数万円かかるホテルでの生活より「安い」と現状を受け止めている。

 20歳の女の子らしく、7日のAKB総選挙に興味を示し“推し”は速報7位のNMB48の山本彩だ。舞台は違えど、自らも描くシンデレラストーリー。「緊張すると思うけど、リラックスしてアンダーパーで回れたら」と2日目に目を向けた。

 ◆倉田 珠里亜(くらた・じゅりあ)1993年(平5)7月14日、奈良県桜井市生まれの20歳。中1から単身、鹿児島県へ渡り、横峯さくらの父・良郎氏が主宰する「さくらゴルフアカデミー」に入門。樟南高卒。昨年、2度目のプロテストで合格。名前は米女優のジュリア・ロバーツに由来。1メートル67、62キロ。得意クラブは1W。

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