“日本一練習しない男”手嶋 一打に集中して3位浮上!

[ 2014年6月7日 05:30 ]

<日本プロゴルフ選手権 2日目>手嶋多一はキャディー(左)ち談笑しながら18番グリーンに向かう

男子ゴルフツアー日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯第2日

(6月6日 兵庫県西脇市 ゴールデンバレーゴルフ倶楽部=7233ヤード、パー72)
 ツアー6勝の実力者、手嶋多一(45=ミズノ)が通算5アンダーで首位と1打差の3位に浮上した。前週からショット、パットが好転しボギーなしの4バーディーで68をマーク。“日本一練習しない男”が日本一難しいコースで07年以来の優勝に挑む。プロ5年目の大田和桂介(25=麻倉GC)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーで初の首位に立った。
【第2R成績】

 首位と1打差に浮上した手嶋は照れくさそうに言った。「僕は2日勤務ですから」。前週のミズノ・オープンは2日目首位から3日目に崩れ9位に終わった。過去を自虐的に話せるのはゴルフが好調な証拠だ。

 インから出て11番パー5で狙い通りにバーディーを奪うと、15、17番はショットでチャンスにつけバーディー。1番は7メートルのバーディーパットを入れた。「ティーショットが良くなってパットも2メートルぐらいが入るようになった」。ショットとパットがかみ合い68を出した。

 自他共に認める「日本一練習しないプロゴルファー」だ。ラウンド後、5分でコースを後にするのが手嶋流。本人いわく「30代前半は一番最後まで練習していた」が、神経質で悩み出すと深みにはまることが多々あったため、試合の一打に集中し、終わればすぐ引き揚げるスタイルに変えた。ただ、今大会は「日本一難しい」といわれるコース。関西オープン前の5月19日に練習ラウンドをこなすなど復習しない代わりに予習して臨んだ。

 賞金シードは18年守っているが、優勝は07年カシオ・ワールドオープンが最後で、日本タイトルは01年までさかのぼる。そろそろビッグタイトルが欲しい。

続きを表示

この記事のフォト

2014年6月7日のニュース