福島 復帰初戦で“不安一掃”トップ通過!故障右足「完治」

[ 2014年6月7日 05:30 ]

女子200メートル予選 23秒66で決勝進出を決めた福島千里

陸上日本選手権第1日

(6月6日 福島・とうほう・みんなのスタジアム)
 福島で福島が復活ムードだ。今秋のアジア大会(韓国・インチョン)の代表選考会を兼ねて行われ、女子200メートル予選で日本記録保持者の福島千里(25=北海道ハイテクAC)が、1組1位で全体トップの23秒66(追い風1・6メートル)をマーク。右足種子骨の疲労骨折で個人種目は今季初戦だったが、不安を一掃して7日の決勝で4連覇を狙う。

 冷たい雨なんて関係ない。痛みなく走れることが何よりうれしかった。右足故障の影響で今季個人種目初戦だった福島が、200メートル予選を貫禄のトップ通過。「楽しく走れたらいいなと思っていた。(故障は)100%治りました」と明るい表情を浮かべた。

 自身の名字と同じ「福島」での日本選手権。街中で会場周辺で「福島」という文字が目に入ってくる。ホテルの前には「福島はくじけません」という横断幕もあった。「写真に撮って“頑張るぞ”と思っていた」。

 7日の決勝で4連覇を狙う。アジア切符へ、自身の日本記録(22秒89)を上回る22秒60の派遣設定記録Aは厳しくても、Bの23秒00は射程圏。「(予選より)タイムはもっといけると思う。アジア大会を狙って最低限、優勝したい」。苦しんでいた快足ヒロインが、輝きを取り戻そうとしている。

 ▽アジア大会代表選考 個人種目の枠は、それぞれ2。日本陸連が定める派遣設定記録Aを13年4月1日以降にクリアしている選手は、日本選手権8位以内で決定。他に選考対象になるのは日本選手権6位以内、織田記念国際などの日本GPシリーズの日本人2位以内、世界リレー大会の代表で日本選手権8位以内の選手。その中から(1)派遣設定記録Bをクリア(2)強化育成部からの推薦(3)本大会でのメダルの期待の順に選考される。

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2014年6月7日のニュース