ヒート 暑さに負け黒星発進…エアコン故障でジェームズ限界

[ 2014年6月7日 05:30 ]

試合中に足を負傷したジェームズ(AP)

 ヒートが“HEAT”に負けた!NBAのファイナル第1戦がテキサス州サンアントニオで行われたが、試合会場となったAT&Tセンターのエアコンが試合前から故障。前代未聞のアクシデントで室内気温は32度まで上昇し、選手もファンも汗だくとなった。最も影響を受けたのが3連覇を狙うヒ軍のレブロン・ジェームズ(29)で、勝負どころの第4Qに左脚にけいれんを引き起こしてダウン。それまで試合を優位に進めていたヒ軍は大黒柱を欠いた瞬間からリズムを失い、95―110で敗れた。

 ヒートのジェームズは86―82で迎えた第4Qの4分すぎ、スパーズのダンカンにゴール下で接触したあと左脚を引きずり始めた。第3Q途中から違和感を訴えていたがついに限界。この3分後に再びコートに登場してシュートを決めたものの、その場から動けなくなった。最後までエアコンは故障したままで、ファンが生み出す熱気も加わって気温は開始時の30度から第4Qには32度に上昇。NBAでもきわめて運動量の多いジェームズにはやっかいな“敵”となった。

 ヒートのスポールストラ監督は「チームのリーダーが脚を引きずっている姿を見るのはつらい」と顔をしかめ、「オレたちを(熱で)いぶし出すつもりか?」と不満をぶちまけたジェームズは試合終了を待たずにロッカールームに退散。ファイナルで起こった珍事はヒートに最大級のダメージを与える結果となった。

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2014年6月7日のニュース