ビリケン藤本 関西3冠へ新婚パワー67 1打差2位

[ 2014年5月23日 05:30 ]

第1日、10番でティーショットを放つ藤本佳則

男子ゴルフツアー 関西オープン第1日

(5月22日 兵庫県西宮市 六甲カントリー倶楽部=7037ヤード、パー72)
 1月に結婚した藤本佳則(24=フリー)が新婚パワーで好発進した。6バーディー、1ボギーの5アンダー、67をマークし1打差2位。関西オープンのローアマ、関西アマチュアに続く、関西オープン優勝の“関西3冠”を目指す。白佳和(34=奈良ロイヤルGC)が6アンダーで単独首位に立った。

 藤本が大好きな地元の追い風に乗った。出だしの10番で2メートルのバーディーパットを決めて気持ちよくスタート。前半でスコアを3つ伸ばすと、後半のアウトでは610ヤードある4番でバーディーを奪うなど、67をマーク。首位と1打差の好発進に「理由は分からないけれどパットが良くなった」と“ビリケン”似の細い目がさらに細くなった。

 今季は昨年より飛距離は10ヤードほど伸び、フェアウエーキープ率も良くなった。にもかかわらず読んだライン通りにストロークできないことが多くグリーン上で苦戦。結果、国内開幕戦で予選落ち、以後2戦も連続19位にとどまっていた。だが、この日は「あれが入ってくれたのが大きかった」と振り返る通り、16番パー3で4メートルのパーパットを入れるなど復調。「なぜかよく分からない」と言いながらも、イメージが良くなりショットとかみ合った。

 1月に東北高ゴルフ部の1年先輩だった祐未さんと結婚し、奈良市内で新婚生活を送っている。「抜群」と絶賛する手料理だけではなく、ゴルフを観戦しに来ても「いい時も悪い時も同じように接してくれる」と最高の姉さん女房だ。

 奈良県出身で、08年に関西アマチュアで優勝し、関西オープンのローアマには3度も輝いている。関西オープンを制すれば入江勉、杉本周作に次いで3人目の“関西3冠”達成。「関西で勝つのは難しい。でも最終日にいい位置にいられるように頑張りたい」。新妻へ感謝の気持ちを伝えるためにも、一家のあるじはゴルフで結果を出す。

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2014年5月23日のニュース