高梨沙羅がW杯個人総合連覇 ソチの悪夢払しょく、平昌へ再出発

[ 2014年3月1日 23:52 ]

高梨沙羅の1回目

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)が1日、ルーマニア・ルシュノブで行われたソチ五輪後初戦となるW杯個人第14戦(HS100メートル、K点90メートル)に出場し、1回目100・5メートル、2回目99メートルの合計252・0点で優勝。今季11勝目を挙げるとともに、W杯得点を1320点に伸ばし、2季連続の個人総合優勝を決めた。

 高梨は1回目でただ1人HSを越える100・5メートルを跳ぶと、2回目もトップの99メートルをマークして圧勝。761点で個人総合2位につけ、この試合は欠場したソチ五輪金メダリストのカリーナ・フォクト(22=ドイツ)に550点以上の差をつけ、5試合を残して2連覇を決めた。

 W杯通算では20勝目となり、スキーではノルディック複合の荻原健司を抜いて日本人歴代単独最多勝利となった。

 ソチ五輪ではメダルに届かず、2月27日のW杯出発前には「総合(優勝)を獲るしかないと思います」と話していた17歳。18年平昌(ピョンチャン)五輪でのリベンジに向けて、新たなスタートを切った。

 ソチ五輪7位入賞の伊藤有希(19=土屋ホーム)が95・5メートル、87・5メートルの合計221・6点で3位。岩渕香里(20=松本大)は22位、渡瀬あゆみ(29=アインファーマシーズ)は29位だった。

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