松山「来週のため」左手痛で棄権 第2Rスタート前に

[ 2014年3月1日 05:30 ]

左手痛で第2Rスタート直前に棄権した松山

USPGAツアー ホンダ・クラシック第1日

(2月27日 米フロリダ州パームビーチガーデンズ PGAナショナル=7140ヤード、パー70)
 松山英樹(22=LEXUS)が1日の第2ラウンドのスタート前に棄権した。第1ラウンドは1イーグル、2バーディー、4ボギーのイーブンパー、70で回り、首位と7打差の57位スタートだったが、ラウンド中に左手を痛めていた。

 松山が左手痛のため棄権した。昨年10月に米ツアーの新シーズンが始まってから、棄権や欠場は4度目となった。第2ラウンドのスタート前、練習場でアイアンを打ってから1Wを手にしたが、30分ほどで練習を取りやめ、そのまま大会本部に棄権を申し入れた。松山は「痛みはない。ご想像に任せる」と患部の状態についてははぐらかしたものの、「去年無理をしてやってケガが長引いた。(きょうも)やっていれば予選通過はできるが、4日間戦うのは厳しい」と話した。来週のキャデラック選手権には出場予定で「来週のために棄権する」と話した。

 異変は第1ラウンドの17番パー3で起きた。ティーショット後に松山の表情がゆがんだ。第1打はグリーン奥のバンカーに落下。左手首を気にするそぶりを見せ、痛みの影響なのか2打目のアプローチで寄せきれずこのホールをボギーとした。最終18番はパーにまとめたものの最後まで違和感は拭えなかった。

 昨年11月に左手親指の付け根を痛めた時には復帰に2カ月を要した。ここ数試合も患部にテーピング。今回痛めたのも左手首だけに不安は隠せない。ホールアウト後はクラブハウスに直行し、患部を15分ほどアイシングする応急処置を取った。その後、報道陣の前に現れた時には「状態は変わらない」と言い、第2ラウンドは「大丈夫でしょう。バッチリ行く」と明るく振る舞ったが、練習を回避して引き揚げていた。

 今季初のメジャー、マスターズ(4月10日開幕、米ジョージア州オーガスタ)へ調子を上げたい中、再び左手を痛めた。長引くようならマスターズにも影響を及ぼしかねないだけに、回復具合が気になるところだ。

 <松山 ケガの経緯>
 ☆発症 13年11月のダンロップ・フェニックスから左手親指付け根を痛めた。翌週のカシオワールド・オープンでは痛みに耐えながらも優勝し、史上初のルーキー賞金王に輝いた。

 ☆欠場 国内最終戦の日本シリーズJTカップなどを欠場。14年初戦と予定していたソニー・オープンも患部に違和感と不安があったことから回避した。

 ☆復帰 14年1月のファーマーズ・インシュランス・オープンで約2カ月ぶりに実戦復帰。初日から尻上がりにスコアを伸ばし、16位で復帰戦を終えた。

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2014年3月1日のニュース