藍 前夜に救急搬送 発熱&嘔吐…点滴2本受け強行出場

[ 2014年3月1日 05:30 ]

17番でバーディーパットを外した宮里藍

USLPGAツアー HSBC女子チャンピオンズ第2日

(2月28日 シンガポール セントーサGC=6611ヤード、パー72)
 体調不良に見舞われた宮里藍(28=サントリー)は2日連続の75と振るわず、通算6オーバーの150、43位から52位に後退した。43位で出た宮里美香(24=NTTぷらら)と上原彩子(30=モスフードサービス)はともに73で、通算4オーバーの44位。69のカリー・ウェブ(39=オーストラリア)が通算9アンダーとし、前日からの首位を守った。今大会は予選落ちがなく4日間で争われる。

 いつになく足取りが重かった。前日のプレー後に体調不良を訴えた宮里だったがホテルに戻ると、症状がさらに悪化。夜には発熱と嘔吐(おうと)で救急車を呼び、「乗るつもりはなかった」が病院に搬送されたという。医師からは胃腸風邪と診断され、点滴2本を受けて2日目のプレーにこぎ着けた。「回れたことが凄かった」とさすがに顔色が悪かった。

 出だしの10番パー4は第2打を2・5メートルにつけ、これを決めた。丸1日、水分しか取ることができず、スタート前は“ガス欠”を心配していたが、バーディー発進となり「力が抜けている時は良いプレーができるんだな」と笑顔も。11番は第2打を大きく右に曲げてダブルボギーとするなど本来の切れはなかったが、12番パー5はバーディーと、粘りも見せた。

 ラウンド中は日傘を小まめに開き、氷のうを首に当てるなど、体力消耗を精いっぱい防いだ。昨年はタイから今大会の会場へ移動中に車の追突事故に遭い、首痛で欠場した。2年連続で体調不良に見舞われた10年優勝者は「あしたは大丈夫だと思う」と前を向いた。

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2014年3月1日のニュース