高橋SP曲変更なし 佐村河内氏ゴースト判明も

[ 2014年2月6日 05:30 ]

SP曲を変更しないことを決めた高橋大輔

 勝負曲は替えない。ソチ五輪フィギュアスケート男子日本代表・高橋大輔(27=関大大学院)の今季ショートプログラム(SP)使用曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」が、佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏(50)とは別の音楽家が作曲していた問題で、高橋のマネジメント事務所が5日、コメントを発表。SP曲を変更しないことを明言した。モスクワで調整中の高橋は9日に現地入りし、13日のSP、14日のフリーに備える。

 思わぬトラブルにも、エースは動じない。今季SP「ヴァイオリンのためのソナチネ」を作曲したのが佐村河内氏ではなく、別人であることが判明。騒動に発展している中、高橋のマネジメント事務所が関大の公式ホームページ上でメッセージを更新した。「高橋ならびに我々関係者は本件を存じておりませんでした。今後も本ショートプログラムの変更は致しません」と使用曲を替えないことを明言した。

 佐村河内氏は聴力を失った作曲家で、「ヴァイオリンのためのソナチネ」は義手でバイオリンを奏でる少女に贈った曲。「希望を感じる曲」と語っていた高橋は、悲壮感漂う曲調の中、闇を照らす希望を表現しようと懸命に努力していた。佐村河内氏とはテレビで対談したことがあり、アイスショーにも招いていた。同氏に裏切られた形だが、高橋と連絡を取った日本チームの小林監督によると「高橋はあの曲を気に入ってSPに選んだ。動揺したとかは一切なかった」と明かした。

 高橋は昨年11月末に右すねを痛め、12月のGPファイナルを欠場。手負いの状態で臨んだ年末の全日本選手権では5位に沈んだ。3位は小塚だったが、選考条件を満たしていたため3人の代表に入った。「複雑な気持ちもあった」。ただでさえ厳しかった五輪ロードだが、夢舞台の開幕直前に作曲家問題にも巻き込まれた。それでも、心は折れない。「今はオリンピック直前の大切な時期ですので、やるべきことに真摯(しんし)に取り組み本番を迎えたいと思います」とマネジメント事務所は説明した。

 現在はモスクワで時差調整を兼ねてトレーニングを積んでおり、「しっかり練習しているようなので大丈夫です」と小林監督。団体には出場せず、9日にソチ入りして13日に男子SPを迎える。「今回は一番、覚悟がいる五輪だと思っている。自分が泣けるくらいの演技をしたい」。雑音に惑わされず、黄金のゴールを目指す。

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