パナ3年ぶりV王手「優勝ボーナスを」堀江主将がお願い

[ 2014年2月2日 05:30 ]

<パナソニック・東芝>前半 東芝の2人がかりのタックルを受けながら、懸命にパスを出すパナソニック・バーンズ(10) 

ラグビートップリーグ プレーオフT パナソニック55―15東芝

(2月1日 秩父宮)
 プレーオフトーナメント準決勝1試合が行われ、パナソニック(第2ステージA組1位)が東芝(同4位)を55―15で下し、3季ぶり2度目のトップリーグ制覇に王手をかけた。SH田中史朗(29)、SOベリック・バーンズ(27)のワールドクラスのハーフ団が巧みな試合運びを見せ、今季3度目の対戦で三たび、リーグ王者5度の東芝をはね返した。日本選手権(16日開幕)出場を懸けたワイルドカードトーナメント1回戦では、ヤマハ発動機(同5位)とNEC(同8位)が勝ち進んだ。

 後半29分、お役御免となったパナソニックの田中はピッチ外に出る際、両手を頭の上で叩き声援に感謝した。東芝に公式戦4季ぶりとなる50失点を食らわせて圧勝。「前回(昨年12月22日)は2点差。運で勝った。きょうは気持ちの部分で勝った」と屈託なく笑った。

 南半球の世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のハイランダーズでもプレーしており、15日の開幕に向けて1月後半はニュージーランド合宿に参加。そのまま居残る可能性もあったが、チーム間の話し合いで帰国した。抜群の状況判断を見せたオーストラリア代表キャップ51のバーンズとの連係も完璧。後半18分には、田中のパスを受けたバーンズが相手を引きつけ、内を走ったWTB北川に返して6トライ目を演出。田中は「ベリックは判断も優れているし、僕が頼っている部分もある」と相棒を称えた。

 3季前の優勝は、三洋電機として戦った最後のシーズン。「パナソニック」として初制覇を目指す過程で、この日は同社の津賀一宏社長も初観戦した。フッカー堀江主将も「(優勝で)ボーナスを期待したいですね」とニンマリ。優勝、そして“ニンジン”まであと1勝だ。

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2014年2月2日のニュース