野尻2位も平凡タイム 陸連幹部「層薄くなった」「厳しい」

[ 2013年11月18日 05:30 ]

日本勢最高の2位に入った野尻だが、タイムは平凡な2時間28分47秒

横浜国際女子マラソン スタート時の天候=晴、気温16度、湿度84%、東南東の風1・1メートル

(11月17日 山下公園発着42・195キロ)
 リオへの第一歩でいきなりつまずいた。来年9月のアジア大会(韓国・仁川)の代表選考会を兼ねて行われ、日本勢は野尻あずさ(31=ヒラツカ・リース)が2時間28分47秒の平凡なタイムで2位に入ったのが最高だった。アジア大会金メダルで15年世界選手権代表(中国・北京)に決まり、同選手権で日本人最上位入賞なら16年リオデジャネイロ五輪切符を獲得。夢舞台へ明確な道筋が示される中、ニューヒロインの台頭はなかった。

 充実感を漂わせた野尻とは対照的に、日本陸連幹部の表情は曇っていた。5キロ17分20秒という遅いペース設定にもかかわらず、後半にタイムが落ち、日本人トップでさえ2時間28分47秒の凡タイム。尾県専務理事が「女子マラソンの層が薄くなったという危機感を持った」と言えば、武冨女子マラソン部長も「今後を考えると厳しい。後半のペースアップが課題」と言葉を絞り出した。

 今年6月、日本陸連は本番3年前という異例の時期に16年リオデジャネイロ五輪の代表選考を発表。アジア大会からつながる1つのルートが示された。今大会、来年1月の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズの各上位3人からアジア大会の代表2人を決定。野尻は「選ばれる選手になれるように日々やっていく」と話したが、この結果では厳しい。

 今夏の世界選手権で31歳の福士が銅メダル、28歳の木崎が4位に入ったが、2人に続く世代が育っていない。世界選手権1万メートル5位で、小出義雄氏が「2時間17、18分のポテンシャルがある」という25歳の新谷も、現時点でマラソン本格参戦の意思はない。尾県専務理事は「新たなタレントの発掘を考えないといけない」と悲壮感を漂わせた。

◇横浜国際女子マラソン成績◇
 順 選手名 (所属・国) タイム
(1)マヨロワ(ロシア)2時間25分55秒
(2)野尻あずさ(ヒラツカ・リース)2時間28分47秒
(3)アウグスト(ポルトガル)2時間29分11秒
(4)那須川瑞穂(ユニバーサルエンターテインメント)2時間30分27秒
(5)フィレス(ケニア)2時間31分21秒
(6)カルマー(南アフリカ)2時間32分39秒
(7)ロス(英国)2時間35分19秒
(8)樋口 紀子(ワコール)2時間37分56秒
(9)大久保絵里(ミキハウス)2時間40分2秒
(10)中里 麗美(ダイハツ)2時間42分14秒

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