日本 ブラジルに0―3負けで銅 木村「1セットが全て」

[ 2013年11月18日 05:30 ]

<日本・ブラジル>銅メダルを手に笑顔を見せる日本代表チーム

ワールドグランドチャンピオンズカップ女子大会最終日

(11月17日 東京体育館)
 世界ランク3位でロンドン五輪銅メダルの日本は同1位のブラジルに0―3のストレートで敗れた。勝てば金メダルの可能性もあったが、01年以来3大会ぶり2度目の銅メダルに終わった。第1セットは6連続得点などでリードしたが、終盤に追いつかれて失うと、1セットも取れずに敗れた。ブラジルが5戦全勝で2大会ぶり2度目の優勝を決めた。

 メダルの色を決めたのは第1セットだった。日本はセッター中道の好サーブなどで6連続得点と最高のスタート。だが、終盤にレシーブミスなどで追いつかれると、競り負けて落とした。主将の木村は「1セットが全てだった」と大量リードで勝ち切れなかったことを悔やんだ。

 センター1人、アタッカー4人を配置する新戦術「MB1」で世界女王ブラジルに挑んだ。0―3の完敗だったが、最優秀選手のクラウジノ(ブラジル)は「日本に対してブロックの的を絞るのが難しかった」と有効な策であることを認めた。一方で木村は「得点がバランス良くなったが、連続失点が多かった」と振り返った。センターに入る迫田が1試合平均10得点を取ったが、ブロックは6チームで最下位の24得点(トップのロシアは76得点)。約1カ月の練習での実戦で収穫と課題が見つかった。

 真鍋監督は「これから5試合を検証して考えたい」と今後、MB1を継続するかの明言は避けた。強豪ブラジル、米国にはストレート負けを喫したが、翻ろうする一手であるのは確かだ。リオデジャネイロ五輪金メダルに向け、大きな一歩を踏みだした。

 ◇個人賞 ▽最優秀選手 クラウジノ(ブラジル)▽ベストオポジット賞 マンブル(ドミニカ共和国)▽ウイングスパイカー賞1位 迫田さおり(日本)▽同2位 シッティラック(タイ)▽ベストミドルブロッカー賞1位 モロゾワ(ロシア)▽同2位 ティンカオ(タイ)▽ベストセッター賞 中道瞳(日本)▽ベストリベロ賞 佐藤あり紗(日本)

続きを表示

この記事のフォト

2013年11月18日のニュース