スマイルジャパン 黒星発進“仮想ロシア”に逆転負け

[ 2013年11月8日 06:00 ]

<日本・チェコ>第3ピリオド、チェコに勝ち越しゴールを決められる日本

女子アイスホッケー5カ国対抗戦第1日 日本4―5チェコ

(11月7日 新横浜スケートセンター)
 世界ランク10位でソチ五輪に出場する日本代表「スマイルジャパン」は、同9位のチェコと対戦し、4―5で黒星発進となった。3―2とリードして迎えた第3ピリオドに追いつかれて1度は勝ち越したものの、そこから2失点で逆転負けした。8日は同8位のスロバキアと対戦する。

 勝利を逃し、スマイルジャパンから笑顔が消えた。残り8分31秒からの敗北だった。4―4に追いつかれ、2分後に決勝のゴールを決められた。3点目を決めた床亜は「全員が小さなミスをしてしまった。勝てた試合だったけど、勝ち切ることができなかった」。久保も「気持ちも体も走り切れなかった」とメンタルの弱さを指摘した。

 相手のチェコはソチ五輪本番での対戦を見据えた“仮想ロシア”だった。シュート数では23本とチェコの20本を上回ったが、声掛けなどコミュニケーションが不足し、相手の攻撃を切るプレーやパスなどでミスが目立った。ロシアは個人技があるため、1つのミスが命取りとなる。飯塚監督は「ミスをなくしていかないと上位チームとは渡り合えない」と指摘した。

 今大会は五輪代表選考で最後のアピールの場。日本女子は98年長野大会以来4大会ぶり2回目の五輪出場で、長野を経験した34歳の近藤以外は未知のサバイバルとも戦っている。「(5失点の)中奥(GK)ももう少し止められたと思う。だが、試合を通してミスを修正できなかったのは全員が悪い」と指揮官。課題が見えた開幕戦だった。

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2013年11月8日のニュース