真央 SP進化!コーチも太鼓判「魅力的になっている」

[ 2013年11月8日 06:00 ]

練習で華麗な演技を見せる浅田

 フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦・NHK杯は8日、東京・国立代々木競技場で女子ショートプログラム(SP)などで開幕する。今季限りで現役を引退する浅田真央(23=中京大)は7日、会場での公式練習に参加。10月のスケートアメリカを制した浅田は今大会3位以内で、GPシリーズ上位6選手で争うファイナル(12月5日開幕、福岡)に進出する。SPはスケートアメリカ後に手直しを敢行。ダイナミックで情感的に進化したプログラムで高得点を目指す。

 代名詞である大技の成功率は低くても、表情は明るかった。浅田は午後の公式練習で、SP「ノクターン」を中心に練習。曲がかかっている時はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で手をつき、他にもアクセルの回転が抜けるシーンがあったが、SPには確かな手応えがあった。「愛あふれるノクターンで、レベルアップした滑りができればいい」と柔らかな笑みで気合を入れた。

 GP初戦だった10月のスケートアメリカのSPでは73・18点の高得点をマーク。大会後、振り付けを手掛けたローリー・ニコル氏の拠点・カナダのトロントに渡り、プログラムの手直しを行った。トリプルアクセルを着氷した後の動きやステップを修正。佐藤信夫コーチは「身ぶり手ぶりや目線の位置ですね。大げさなくらいがいい」と説明した上で、「私から見ても魅力的になっている」と太鼓判を押した。

 動きだけでなく、SPを滑る上での心構えも少し変わった。もともとのテーマだった「初恋」に「自然」をプラス。「初恋だけでなく、いろんな景色を思ったりというのもテーマに入っている」と浅田。カナダでニコル氏から「毎日同じことをしていると飽きてしまう」とアドバイスされた。雪山などの自然をイメージすることでマンネリを防ぎ、より感情を込めた演技が可能になる。

 今大会で3位以内に入れば、ファイナルへの進出が決定。SPで出遅れが目立ったのはもう過去の話だ。「(SPは)スケートアメリカでまずまずの演技ができた。その感じを出して、階段を上がりたい」。洗練された「ノクターン」を演じきって、ライバルを圧倒する。

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2013年11月8日のニュース