イチンノロブ 湊部屋入り モンゴル人アマは高校コーチからプロ転向

[ 2013年10月21日 06:00 ]

湊部屋入りが確実となった鳥取城北高コーチのイチンノロブ(右)

 モンゴル出身でアマ相撲の逸材、アルタンホヤグ・イチンノロブ(20=鳥取城北コーチ)がプロ転向することが20日、分かった。大相撲の湊部屋に入門し、早ければ九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)でデビューする。

 イチンノロブはモンゴルからの留学生として鳥取城北高で活躍。高校タイトルは5つを数える。卒業後に角界入りする予定だったが、外国人枠の問題などで決まらなかった。社会人として母校でコーチを務めながら、9月の全日本実業団選手権で個人優勝。幕下15枚目格付け出しの資格を得た。

 鳥取城北高の石浦外喜義監督は「まだまだそこまで決まっていません」と言葉を濁したが、協会関係者によると既に入門手続きに入っているという。宮崎県椎葉村で行われたプロアマ交流相撲合宿に参加していたイチンノロブは「大相撲に入って頑張りたい。入れたらうれしい」と前向き。外国人が付け出しでデビューすれば史上初となる。

 ▼アルタンホヤグ・イチンノロブ 1993年(平5)4月7日、モンゴル・アルハンガイ県出身の20歳。中学まではモンゴル相撲と柔道で鍛え、モンゴルで行われた相撲の選抜大会で優勝し、鳥取城北に進学。高校では5冠に輝いた。目標の力士は横綱・白鵬。家族は両親と妹、弟。1メートル94、170キロ。

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2013年10月21日のニュース